本堂に向かって右側に『寶珠稲荷大善神』をお祀りした『感應殿』がございます。
『お稲荷さん』と聞くと『狐の神様』と誤解されている方も多いかと思いますが、正確には狐は稲荷大善神の『お使い(眷属)』です。
名前の由来が、稲生り(イネナリ)が転じてイナリとなり、『稲荷』の字があてられました。その事からも分かるように、五穀豊穣の神様として信仰されております。
稲荷寿司をお供えするのも、稲=米俵という連想から、米俵に見立てた油揚げに米を詰めてお供えするようになり、名前も稲荷と付けられたと言われています。
時代が流れるに連れて工業や商業が盛んになると、産業全般の神として広く信仰されており、その他にも天災を防禦し、常に家門を富ましめる神様として町家などでも多く勧請されました。
午の日が縁日で、節分から初めの午の日(初午)にはお稲荷さんをお祀りしている家にはお経をあげさせていただいております。
また、二ノ午には大祭があり、法要後には稲荷善神の五穀豊穣にあやかってお経のあがった沢山のお供物をまいて、持ち帰って頂きます。